学生時代にアルバイトをしていたお店の料理長から「レベルアップをするなら『頤和園』がいい」というアドバイスとともに、当社を紹介されました。

『頤和園』は有名なので名前は知っていましたが、それまで実際に食事をしたことはありませんでした。ランチに行ってみると、店先にはお客様が並んでいて、店内の雰囲気もすごく華やかで活気がありました。「ここで働きたいな」と思いましたね。

若いスタッフが多く、教育環境がしっかりと整っていることにも魅力を感じ、調理スタッフとして当社に入社しました。

入社して2年目に、調理中に不注意で怪我をしてしまい、腕が動かなくなりました。「何かできることを」と、ホールやパソコンの仕事を手伝わせてもらいました。元々アルバイトでのホールの経験もあり、サービスは好きだったんです。

リハビリを重ねるにつれ腕が動くようになり、できることも増えてきたのですが、部長から「もしよければそのままサービスを続けてはどうか？」と打診されました。私自身もやりがいを感じられると思ったので、サービス業に転身することにしました。

私の強みは、調理スタッフをしていた経験を生かし、料理の説明を詳しくできる点です。お客様とコミュニケーションを取り、「ありがとう」と言って帰っていただく姿にやりがいを感じますね。

サービスに転身し2年ほど経った頃、ホールマネージャーに昇進。現在はお客様のお出迎えやご予約の管理、アルバイトスタッフとのコミュ二ケーションや教育、シフト管理などを行っています。

先日「『頤和園』っていいな」と改めて感じたことがありました。当店は以前テイクアウトサービスを行っていたのですが、最近はご来店いただくお客様が増えたため、ストップしていました。

ある日「どうしても『頤和園』の料理が食べたい」と、テイクアウトをご希望されるお客様から電話がかかってきたのです。通常はお断りさせていただくのですが、切羽詰まったご様子だったのでお引き受けしました。

お客様が料理を取りに来られ、お会計時に話してくださったことに、衝撃を受けました。末期癌で治る見込みのないお父様が、今唯一お食事ができる状態になり「『頤和園』の五目あんかけ焼きそばと黒酢酢豚が食べたい」とおっしゃっているというのです。お客様は「これが父の最期の料理だと思うので、どうしても食べさせてあげたかったんです。おかげで食べさせてあげられます！」と、とても喜んでくださいました。

人生の最期の料理に選んでいただける料理やサービスを提供できている当社で働いていることを、感慨深く思いましたね。

ホールスタッフとして仕事をはじめた当初は、メールや電話、予約の取り方やワインボトルの開け方などのマナーを勉強するのが大変でした。前マネージャーに指導してもらい、イチから学びました。厳しいと感じたこともありましたが、今ではその厳しさは、お客様を想ってのことだったのだと分かります。

当店ではお客様に食事を楽しんでいただくため、好みやアレルギーなどにも対応しています。これまでに召し上がっていただいたコース内容を記録しているので、同じ料理や苦手な食材をお出しすることはありません。

お一人おひとりへの細かな対応は大変なときもありますが、スタッフみんなで「答えを見つけていこう！」と同じ志を持って進んでいけることが素晴らしいと思います。

仕事をする上で大切にしていることは、お客様に笑顔で帰っていただくことに加え、一緒に働くスタッフが楽しく笑顔で働ける職場づくりをすることです。いつかは店長になりたいですね。

当店にはお客様に明るく対応できる方や、失敗を恐れず前向きに仕事に取り組める方が向いていると思います。

社員、アルバイトスタッフさんを問わず、自分の意見を伝えてくれる方も大歓迎です。お客様に喜んでいただくために共に考え、話し合える方と一緒に、楽しく頤和園を進化させていければうれしいです。

当社には意見を言いやすく、提案を取り入れてくれる風土があるので、お客様同士の些細な会話でもぜひ教えてください。例えば以前「これ、食べにくいよね」というご意見があったときには、切り方を変えたり、ナイフやフォークを新しくご用意したりといった対策を行いました。

経験よりもやる気や前向きな姿勢があれば楽しく働ける職場です。ぜひ一緒に働ければと思っていますので、お気軽にご応募ください！